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2009.10.24 (Sat)

ラシャ切鋏(裁ちばさみ)の研ぎ・修理

(文:Akiko)

福岡の I 様からラシャ切鋏(裁ちばさみ)2丁をお預りしました。

(研ぎ・修理前、 左:庄三郎 右:クロバー)
研ぎ前2丁

ご自身で、  
 > クローバーのほうは落としたため切れなくなってしまいました
とおっしゃっていたとおり、(右側のハサミは)サビはあまり出ていませんが
ヒズミが出て切れませんでした。

 クロバーの裁ちばさみ:研ぎ・修理前(拡大)
 クロバーの裁ちばさみ:研ぎ・修理前(拡大)

このようにうっすらとしたサビは綺麗にとれます。
ヒズミもお直しして、出来上がりです。

  クロバーの裁ちばさみ:研ぎ・修理後(拡大)
 クロバー修理後


もう一方の庄三郎のハサミは一部サビが深く侵食していて

 庄三郎の裁ちばさみ:研ぎ・修理前(拡大)
 庄三郎修理前

ハサミの状態をみながらサビを取り除いても

 庄三郎の裁ちばさみ:研ぎ・修理後(拡大)
 庄三郎修理後


サビが黒い斑点(サビの巣)となって局所的に残っています。
 (写真が上手く写せてなくて、拡大表示していただかないとよくわかりませんが・・・)
修理後のサビの巣

この程度のサビの巣であれば切れ味に支障はありませんが、
サビが深くなる前にお手入れされることをおすすめいたします。

研ぎ・修理後に依頼主の I 様からいただいたメールは次のとおりです。

---------------------------------------------------
先程、はさみ届きました。

ピカピカにしていただき本当にありがとうございました。
見違えました。
切れ味もとってもいいです。
庄三郎のほうは22年前に初めて買ったマイはさみでした。
(学校購入だったので名前を入れてもらえました。)
いつしか切れなくなってからは新しいはさみに買いなおして洋裁して来ました。
先日実家に帰ったときにこの庄三郎を見つけ
ピカピカ、さくさく切れ味のはさみにしてまた使いたいと思いました。
そう思っていた矢先、いま使っていたクローバーのはさみも落としてしまい
まったく切れなくなって・・・・
思い切ってお願いしてよかったです。
今まで近くに磨ぎ屋さんが無かったせいか、はさみを磨いでもらうということを考え
ませんでした。
これからは末永く大切にこの2本のはさみを使っていこうと思います。
きっと、今まで以上に洋裁が楽しくなることでしょう・・・
いまから、はさみカバーを作ろうと思ってます。

実家の母も洋裁をするのですがはさみが切れないといっていたので
今度実家に帰ったときにでも預かってきて、またお願いしたいと思っています。

本当にありがとうございました。
17:11  |  刃物研ぎ・修理  |  トラックバック(0)  |  コメント(1)

2009.10.23 (Fri)

切っ先が折れた包丁(グレステン)

切っ先が折れた包丁の修理です。

グレステン筋引き 修理前

グレステン筋引き 修理前(拡大)

グレステンの細身包丁ですが、身幅が狭く、刃の表面にクボミ加工が施されている為、今回は峰(刃先と反対側、包丁の背側)のほうから形を整える事にしました。

グレステン筋引き 修理後

グレステン筋引き 修理後(拡大)


包丁に限らず、刃物を削る時は絶対に熱を持たさないように作業をします。
当店では円砥(えんとう)という直径が1mほどある砥石に水を含ませながら回していますので
焼き戻しをする心配はありません。

刃物は一度でも焼きが戻ったり熱処理不良が起こると再生する事ができません!
08:52  |  刃物研ぎ・修理  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)

2009.10.03 (Sat)

舞台衣装用のハサミ

(文:Akiko)

時々、「舞台衣装を製作しています」という方のハサミを
研ぎ・修理にお預かりします。
過去に受けた依頼は日本人の方ばかりで、お預りするハサミも
ほとんどが標準的な裁ちばさみでした。

現在、大阪で公演中の シルク・ドゥ・ソレイユ 「コルテオ」 の
スタッフの方から

はさみ ブレードナイフ

はさみと工作用のブレードナイフなどをお預りしました。(写真は研ぎ・修理前の物です。)
ハサミのブランドが

アメリカ
アメリカ

フロリダ(これもアメリカ)
フロリダ

ブラジル
ブラジル

イタリア
イタリア

フィンランドで誕生して今はアメリカに本社があるFISKARS
フィスカース

などなど、国際色豊かで面白~い
日本で購入できるブランドもありますが、

メキシコ 製のハサミは初めてみました。
メキシコ

お店にハサミを引き取りに来てくださったコルテオのスタッフの方、
レゲエ風の男性で(日本人の方でしたが)、外国の方のような雰囲気をお持ちで。。。

コルテオの衣装は4,000点ほどあり、
毎日激しい動きをして汗をかくので
毎回お洗濯して、毎回補修されているそうです。

大阪で公演されているという折角の機会なので、見に行きたかったのですが、
私達のお休みは日曜・祝祭日のみ。
ネットでチケットの販売状況を確認した時には
行けそうな日は全て Sold Out!

とっても残念です。
次回はシルク・ドゥ・ソレイユのどんな演目が大阪に来るかわかりませんが、
その時は早めにチケットをとって見にいきたいと思います
13:06  |  刃物研ぎ・修理  |  トラックバック(0)  |  コメント(0)
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